まとめサイトの神話と構造

まとめサイト および日本のインターネットに関しての考察と批評

これって権利とか法律の問題じゃないと思うよ?あざなえるさん。

ネットは面白さ最優先の自由な空間。問題あるなら裁判起こせば?説 - あざなえるなわのごとし

 

これって最近のゴミバイラルメディア問題にかこつけた記事なんですよね?そうでなければ今回のこの僕の投稿は無意味になってしまうので、勝手にそういうことにして書かせてもらいますよ。

結局何が言いたいのかよくわからない記事ではあったんですが、「ネットでは通常の著作権意識が通用しない」というくだりはまったくその通り。でもね、もっと気にしないといけない事って他にあると思うんですよね。だってもはや、著作権の面でネットをしっかり規制できるなんて、誰も思ってないですから。

僕はBuzznewsとか旅ラボの問題、本質はもうちょっと違う所にあると思います。それはざっくりいうとこんなかんじ。

 

・彼らが一企業としてWebメディアを運営していたこと

・彼らが「みんなの生活をもっと楽しく!」みたいな良い事してます風のスローガンを掲げていたこと

・とかなんとか言いながら、見る人が見ればすぐに「ユーザーをバカにしている」のが見え見えな運営を行っていたこと

 

で、結局netgeekさんの怒りを買って、大炎上に発展した訳ですよね。

つまり、ネット上での盗用・剽窃においては法律的な告発よりも「炎上」のほうが遥かに恐ろしい、という事です。ネットメディアの人が理解すべきはたぶん著作権云々ではありません。引用元へのリスペクトを示さずに低質なツイート・記事を量産すると、かならずしっぺ返しがくる、ということをしっかり理解しないといけない、ということなんじゃない?

 

Buzznews事件によせて - ブログ始めます

はじめまして。

ブログ「まとめサイトの神話と構造」略して「まとしん」を始めることにしました。その名の通り、まとめサイトおよび日本のインターネットについて自分の考えをまとめていくブログになると思います。基本的に自分の気の赴くまま書いていくので、だれかの役に立つ事や為になるようなサイトにはならないと思います。

さてなぜこの2014年に、今時になってまとめサイトついて考えようと思い立ったのか。実はこれを書いている三日程前に、ネットの一部を騒がせたちょっとした事件がありました。バイラルメディア「Buzznews」のTwitter自作自演、および運営会社「WEBTECH ASIA」の裏事業の数々が明らかにされ、様々なメディアで盛大に叩かれまくる、という一連の事件です。他の低質なバイラルメディアにもどんどんこの流れが波及し、著名なネット論客からの批判も出始めました。

以前からBuzznewsのようなユーザーをなめくさったようなバイラルメディアの数々にうんざりしていた身として、これはなんとも心が燃える事件でした。細密な調査によってこの事件の発端となる記事を作成したnetgeek様の仕事は大変素晴らしかったと思います。

簡単に言うと、僕は以前からまとめサイトがわりと好きで、はてなブックマークなどを通じてライトに楽しんでいるような「まとめサイト読者」でした。その一方で、仕事の関係でBuzzfeedをはじめとした海外のバイラルメディアも色々と知っていて、いずれ日本でもまとめサイトはこういったものに発展的解消を遂げていくだろう、といった予測を立てたりもしていました。

2chまとめサイトからバイラルメディアへ」。そのゆるやかな転換点であるタイミングで起きたのが先述の事件なのです。ネット論壇の一部で炎上したニュースとして片付けられそうな雰囲気ですが、数年後の日本のネットにバイラルメディアが今以上に跋扈するようになった時、この出来事は非常に大きな意味を持つはずです。

2chまとめサイトとはなんなのか、日本に根付くバイラルメディアはどんなものなのか、インターネットはこれからの日本社会でどのような役割を果たしていくのか。これが今の僕の興味であり、このブログの大まかな趣旨となっていく予定です。